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渡英半年!&Public Lecture
先月31日で、ちょうど渡英から半年を迎えました。毎日が新しいこと・慣れないことの連続で、やたらと長く感じたこの半年間。渡英直後のことを思い返すと、何だか隔世の感すら覚えます。決して楽しいばかりの日々ではなかったけれど、改めて振り返ってみると、「世界から見た日本」を知ることができたり、英国と日本の政治・行政のあり方の違いについて考察したり、英語教育について考えたり、ヨーロッパの文化・歴史に触れたり、新たなネットワークができたり、色々と新しいことにチャレンジしたり、本業の専門分野の勉強以外にも視野を広げることのできた貴重で濃密な時間でした。

ある程度生活に慣れてくると、時間が過ぎるのがもっと早く感じられるようになるかもしれませんが、academic year後半も、試験、修士論文などまだまだ「慣れないこと」の連続なので、惰性に流されることなく、気持ちも新たに頑張っていこうと思います。


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今月3日は、春節(旧正月)ということで、再び「Happy New Year!!」の文字をあちこちで目にしました。日本ではほとんど気に留めることもない旧正月ですが、中国系の移民も多い英国では一大イベントのようです。中国人・韓国人をはじめとするアジア人のみならず、西洋人も祝賀ムードになっていて、軽くカルチャーショックでした。チャイナタウンでは週末にかけて様々なイベントが催されているようです。

「日本では旧正月はどのようにお祝いするの?」とか「今年は何をするの?」とか何度か聞かれましたが、「日本では元旦の方が重要なイベントなので、特に旧正月はお祝いしないんだよ」と味気ない答えをするのが何だか気が引けました。日本では代わりに節分行事がありますが、新暦のお正月以上に旧正月が年間の最大イベントで、前後一週間程度が祝日になる中国や韓国とは、かなり温度差を感じます。


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LSEの特長の一つは、学生・教員のみならず一般向けにも公開のPublic Lectureが数多く開催されており、様々なホットトピックについて、「超」がつくほど有名な学者、政治家をはじめ、第一線で活躍している専門家の話を直に聞ける機会があることです。無料で(一部の講演はチケット制)、かつ多数の来場が見込まれるなどごく一部の例外を除いては、誰でも聴講が可能です。

これまで何度か参加してきましたが、自分の専門分野に関連するトピック以外にも、ほとんどミーハー心で行ってみたこともあります(笑)
例えば、アマルティア・セン教授(ノーベル経済学賞、ハーバード大)が来場した時には、大きな会場が満杯になるほどの人気ぶりでした。彼自身の講演ではなく、LSEの別の経済学の教授の古希祝賀イベントへの友情出演だったので、特にアマルティア・センとしての理論などを聞けたわけではないですが、質疑応答タイムには、参加していた学生達もイベントの趣旨を無視して「インドにおけるベストな政治体制はどのようにお考えですか?」など彼ばかりに質問が集中して司会者にたしなめられるなど、かなり熱気に溢れていました。

12月には、前月に約10年にわたる自宅軟禁生活から解放されたばかりのアウンサンスーチー女史が出演するイベントもありました。会場に入るまで本人が来るのかと勘違いしていましたが、よく考えたら再入国拒否の可能性もある彼女がそう簡単に出国できるはずがなく、実際はテレビ電話での講演でしたが、彼女の肉声をリアルタイムで聞くことができる貴重な機会でした。ミャンマーの民主化に向けての課題、軍事政権や周辺諸国との関係、イデオロギーの対立などについて、終始力強い口調で語っていたのが印象的でした。余談ですが、オックスフォード大学留学時代に、同じオックスフォード大学で学んでいた夫とアマルティア・センが親交があったそうで、こちらにもセンがビデオ出演して「ミャンマー民主化に向けた十の課題」に関する提言がなされていました。

他にも、参加はできなかったのですが、リビアのカダフィ大佐の講演もありました。アウンサンスーチー氏やカダフィ大佐の回は、さすがに入場は現役の学生や教員に限定されていました。

そして、先日は「英国におけるBig Societyと社会政策」というお題のパネルディスカッションを聴講してきました。Big Societyとは、昨年の連立政権成立後にキャメロン首相が提言した、今後の政策の基本方針となるアイディアです。「大きな政府」ではなく「大きな社会」、すなわち公共セクターの縮小化を図るとともに、社会的企業や市民団体などとのパートナーシップを進めていくというものですが、具体的な内容はまだ不透明で、この日の講演に参加していたパネラー(学者、国会議員等)も「結局不利益を被るのは社会的弱者」「単なるコストカット、民間へのアウトソーシング」などと批判的な論調でした。

ちなみに、このBig Societyのための財源として、銀行の休眠口座の活用(ビッグソサエティ・バンク)が提唱されていますが、日本でも先日菅首相が衆院本会議でこのアイディアについて発言していたようで、今後も英国内のみならず、日本でも大きな議論を呼ぶことになるかもしれません。

終了後のパブリックレクチャーの一部は、講義録がアップされていたり、Podcastで聴くことができるので、関心のある方はぜひLSEのサイトからチェックしてみて下さい。これからも、昨年10月にノーベル経済学賞を受賞したLSEのピサリデス教授(過去記事参照)の講演など、興味深いイベントが目白押しなので、楽しみです。

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テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

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プロフィール

nomuhisa

Author:nomuhisa
2010年8月より2年間、職場からの派遣により、英国に留学。2010年度は、LSEで社会政策(MSc in Social Policy and Planning)の修士課程を専攻。2011年度は、Bristol大学で公共政策(MSc in Public Policy)の修士課程を専攻。
英国の耳寄り情報があればぜひお願いします!

*主要な過去記事一覧は、「アーカイブ」からご覧いただけます。

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