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Peak District
渡英一周年を迎える7月最後の週末は、修士論文の息抜きを兼ねて、ピーク・ディストリクト(Peak District)に1泊2日の小旅行をしてきました。Peak Districtは、日本のガイドブックにほとんど載っておらず、日本ではあまり馴染みのない場所ですが、イングランド北部に位置する英国人に人気の国立公園で、その名のとおり起伏に富んだ英国らしい美しい田園風景が広がっています。貴族の邸宅や有名な庭園などが散在しており、今回の旅の目的もそうした邸宅巡り…なのですが、実は裏テーマは、『“高慢と偏見”のゆかりの地を巡る旅』。ジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』(英語名:Pride and Prejudice)のドラマ版&映画版を少し前に観て、すっかりその世界観に魅了され、ロケ地となった素敵な邸宅を巡りたい、との思いが今回実現しました。

ガイドブック情報に頼ることができない上に、公共交通機関の発達していない地域なので、プランニングから苦労しましたが、充実した内容の素晴らしい旅になったので、行程を参考にしていただけるよう行き方など詳しめに記しておこうと思います。


【ライム・パーク(Lyme Park)】

BBCのドラマ版(1995年放送)でMr.Darcyの本拠地Pemberleyとして使われた、ナショナルトラストの管理する邸宅&庭園です(邸宅は外観のみ使用)。

<ロンドンからLyme Parkへの行き方>
電車で2時間20分ほど。Euston発→Stockportで乗り換え→Disleyが最寄り駅です。Disley駅からLyme Parkの入口まで徒歩20分ほど。入口から邸宅まで歩くと1時間くらいかかりそうですが、入口の事務所にいる係員さんに言えばシャトルバスを呼んでもらえます。

お天気に恵まれ、美しい建物と庭園、澄み切った青空の見事な調和を堪能することができました。庭園は地図では広そうに見えますが、意外とコンパクトなサイズで、その分よく手入れも行き届いていて、どこを切り取っても絵画のような風景に感動。建物の中は、豪華な調度品に溢れた煌びやかな部屋群と、モダンな機能的な造りの部屋群に二分されており、ちょっと不思議な造りでした。敷地内にはナショナルトラストのボランティアがたくさんいて、質問などに快く対応してくれたのも非常に良かったです。一日で十分見て回れる広さだったものの、庭園や建物内部の見学に時間をかけ過ぎてしまい、少し離れたところにあるCage(小高い丘に立つ塔)に上れなかったのが残念ですが、丘の上からの眺めはまさに絶景!息を飲むほどの素晴らしさでした。

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作中でMr.Darcyが池に飛び込むシーンがありますが、実際に飛び込んだのは、ここから1時間ほどかかる場所にある池とのことで、そこまで行くのは断念しました…。が、設定上は、このお屋敷の目の前の池に飛び込んだことになっているそうです。

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左端の塔がCageです。


【ベイクウェル(Bakewell)】

<Lyme ParkからBakewellへの行き方>
Disley駅からすぐのところにあるThe Rams Head(パブ)の前のバス停から‘transpeak’というバスに乗り、約1時間ほどでBakewellの中心にあるバス停に到着します。直接Bakewellまで行けるtranspeak号の本数は限られているので、時間には余裕を持って行動した方がいいかもしれません。バスの車窓からは、ダービーシャー州ののどかな田園風景を楽しむことができます。

Bakewellはとってもlovelyな小さな村で、ここの目玉は何と言っても、オースティンが『高慢と偏見』を執筆したというRutland Arms Hotel。村の中心にあり、バス停からも近くて便利なロケーションです。普段泊まるようなB&Bに比べると値は張るのですが、オースティンを差し引いても、由緒正しき格式のある風情と、立地の便利さから十分価値はあると思います。オースティンは、ロビーの窓際にある背の高い椅子に座って草稿を書き、ルーム2で最終章の原稿を書き上げたそう。このホテルでは、オースティン以外にもチャールズ・ディケンズが逗留して小説を執筆していたそうです。

ちなみに、まさかこんな村に日本人団体客はいないだろう…と思っていたら、何と翌朝にツアーで来られている方々にお会いしました。Peak Districtではそもそもアジア人にほとんど会わなかったのに、日本のツアーはこんなニッチな場所もカバーしているのか、とビックリ。

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何気ない公園の花壇が驚くほど整備されていてきれいなBakewell

Bakewellは‘Bakewell Pudding'発祥の地としても有名です。(‘bakewell’なんて名前からしておいしそうですね。)タルト生地に苺ジャムを乗せて焼いたお菓子ですが、食べたこともないようなライトな食感のクロテットクリームとの組み合わせが最高でした。ロンドンで正統派のBakewell Puddingを食べられるお店を探したいところです。

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かわいらしい家々が並ぶBakewellでは、お散歩中も素敵な風景をたくさん発見できます。


【チャッツワース・ハウス(Chatsworth House)】

映画版(2005年)でPemberlyとして使われた邸宅&庭園です。所有者はデヴォンシャー公爵ですが、実際に所在しているのはダービーシャー州です。

<BakewellからChatsworthへの行き方>
バスで15分ほどの距離ですが、Chatsworthの邸宅の前のバス停を通る路線が走っているのは日曜・祝日のみです。たまたま日曜だったので、邸宅の前までバスで来ることができましたが、平日の場合は、Baslowという近くの村のバス停から30分ほど歩くことになります。TM Travelというバス会社で、日曜・祝日は215番のバスがChatsworthを通っています。

Lyme Parkに比べると、邸宅も庭園も一回り大きい豪華なお屋敷なのですが、その分、Lyme Parkのように隅々にまで細やかに手入れが行き届いているわけではなく、庭園もややワイルドな感じで、外観や庭園の美しさではLyme Parkが上回っている気がします。これには、一番楽しみにしていた池越しの邸宅の風景が、工事中の白いカバーによって台無しだったという理由もありますが(2011年7月現在)。(さらに、映画版よりもBBC版の方が好きという理由も大きいかもしれませんが・笑)ただ、内装の豪華さや、だまし絵など仕掛け満載の建物内部、庭園に設けられた迷路やトンネルなど、内容は盛り沢山で楽しめました。外れにある農場では、生後数日のとってもかわいいヒヨコを見ることもできます!

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下は、映画にも出てきたSculpture Gallery。ちなみに、映画用に作られたMr.Darcyの彫刻は、ここではなくギフトショップにありました。

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<Chatsworthからロンドンへの帰り方>
最寄りの電車の駅であるChesterfieldまではバスで。同じTM Travelのバスですが、Chatsworthを通るちょうど良い時間のバスがなかったため、Baslow村のNether Endというバス停から66番のバスに乗る予定でした。が、ここでハプニングが!30分以上かけてBaslowまで辿り着いたものの、道路の反対側のバス停で待っていたため、2時間に一本しかないバスに乗り損ねてしまいました…。(その前に来たバスの運転手に確認したら、こちら側のバス停で合っていると言われたのですが。どちらかというと故意に乗せてもらえなかった気配もしますが、謎です。)フットパスから出てきたところからは道路を挟んで向かい側のバス停になりますので、注意して下さい。
バスが去った後、慌てて近くのパブ兼ホテルに駆け込んでタクシーを呼んでもらい、何とかChesterfieldに到着しました。バスの時刻表上は、20分ほどの距離。Chesterfieldからは、ロンドンのKing's Cross St.Pancrasまで電車で約2時間40分です。


日本人にメジャーな英国の地方の観光地といえば、湖水地方やコッツウォルズの村々が挙げられますが、Peak Districtはそのどちらの雰囲気も併せ持ちつつ、かつそこまで観光化されておらず鄙びた雰囲気を残しており、今まで訪れた英国の田舎の中で一番お気に入りの場所となりました。オースティンのファンでなくとも、英国らしい素晴らしい風景を満喫することができるPeak Districtの旅、ロンドンからだと1日半あれば十分見て回れる距離ですし、ぜひお薦めです。
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テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

nomuhisa

Author:nomuhisa
2010年8月より2年間、職場からの派遣により、英国に留学。2010年度は、LSEで社会政策(MSc in Social Policy and Planning)の修士課程を専攻。2011年度は、Bristol大学で公共政策(MSc in Public Policy)の修士課程を専攻。
英国の耳寄り情報があればぜひお願いします!

*主要な過去記事一覧は、「アーカイブ」からご覧いただけます。

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